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テーマ 「名言」 人生、それは名言との出会い

今回のテーマは「名言」。人と生きると書いて、人生。人と生きていく以上、言葉を交わさないわけにはいきません。そんな言葉のキャッチボールを長年していると、ごくまれにものすごい威力のある球をつかむことがあります。キャッチした瞬間に痛さで手を振ってしまうような、そんな言葉が名言です。


なにも、名言は有名人が発した言葉でないといけないなんてことはありません。むしろ 有名人じゃないからこそ、そして同じ時間・空間を共にした人だからこそ、響いてくる言葉があります。今回はそんな身近で遭遇した名言を2つほど紹介しましょう。なかには迷言もふくまれていますが・・・・




名言1

「処置はします、ですが同情はしません」


某運送会社での荷物仕分け派遣バイト、特にレーンに乗ってる荷物を振り分けるお仕事の説明を社員の方がしている際に発せられた迷言です。レーンに指を挟んで怪我をしても自己責任だと言うことを言いたかったんだと今では思いますが・・・

俺たち社員はただでさえ、ヒーコラ言ってるんだから余計な仕事を増やすんじゃねぇ、そしてどうせこいつら派遣は使い捨てだし、という思いがひしひしと伝わってきます。

この迷言が発せられた時にはまだ口調は丁寧語でしたが3時間ぐらいすると、命令口調へと激変。

「振り分けミスねぇんだろうな!! 間違えるなよ!!!」


翌日、全身筋肉痛で動けず丸一日がまるつぶれ。時給1000円(交通費自己負担)というにはあまりにも過酷な労働内容を垣間見えさせる迷言でした。




名言2

「大学生になったら、本を読めよ。この仕事をやってて一番悲しいのはな、教え子がせっかく頑張って勉強していい大学にいったのに遊び呆けてバカになって帰ってくるのをみることなんだ。頼むから、おまえらはそういうやつらにはなるなよ。」


高校3年時の先生が発した、人生で一番心に残っているベストオブ名言。

ちなみにこの先生、単語帳を取り出して読む気がないと言う悩みに対して

「単語帳だと思うからダメなんだ、おっぱいだと思え!! だとしたらどうだ、しゃぶるだろ!?」

と言う名言(!?)を発したタダもんではない人間であります。

大学生時代、新書を含めて200冊ぐらいは読んだと思うから先生の名言はなんとか実行できたかなぁとは思っとるんですが。今度偶然会った時に、「こいつはバカになった」と悲しまれないように勉強をつづけなきゃならんといまでも思わせるすごい名言です。




心に残る名言、それは今まで生きてきた証、いわばアルバムのようなものです。かの先生の「本を読め」というのはこのアルバムの内容を充実させろと言う意味なんじゃないかなぁと思っています。

他人のアルバムに自分の言葉がちゃっかり入り込めるような人間になれ。そのためにはまず自分のアルバムを充実させろ。先生の名言を思い出すたびにこんなことを思うのです。